国内外を旅しながらユーモラスなパフォーマンスや映像作品などを手がける島袋(しまぶく)道浩さん(1969年神戸市生まれ)。さまざまな芸術家とコラボレーションした「音」にまつわる作品を集めた個展は、一枚のCDを聴くような鑑賞体験を与えてくれる。
会場は、みなとみらい線新高島駅構内の地下にある展示スペース。床には大小の空き缶が置かれ、天井から落ちる水滴が、打楽器のような涼やかな音を奏でる。建物の構造上、雨の降らない日も水滴が落ち続ける空間の特性を生かした新作だ。
その元ネタとなる映像インスタレーションが、「キューバのサンバ リミックス」(2016年)。ハバナの元自転車工場で録音した「サンバみたいな」雨漏りの音にあわせて、友人でブラジル音楽の著名なミュージシャンであるカシンとアート・リンゼイに演奏してもらったという。
イギリスの街にあふれるファ…